靴でQOLが上がる話

日経平均ほどの元気はないものの、ランニングの距離が伸びるに従って自分のVO2Maxも上昇を続けている。ここ3ヶ月は月間で150kmから160kmを走っている。1回あたりの走行距離は、2月に入って11kmを超えている。基礎体力がついて体幹が強くなった、その賜物として距離を走れるようになった。ケイデンス、歩幅、それらの積である速度、全て向上している。

成績向上を支えているのがランニングシューズである。「いかにも足に優しそうな分厚いクッションソールがついている」「いかにも速く走れそうな色と形をしている」。「いかにも」はプラセボかもしれないが、結果は出ているし大きな怪我なく走れていることを考えると、シューズは練習の大切な要素であると考えるべきだ。近頃読んだ本によれば、エリウド・キプチョゲが2時間切りを目指してフルマラソンに挑戦したプロジェクトでは、NIKEのスーパーシューズが平均4%のランニングエコノミー向上に寄与し、これは本の筆者の計算ではキプチョゲに約1分のタイム短縮をもたらしているという記述があった。

膝や足首、腰の痛みもあった。痛みが出ては休み、回復しては痛める。そういう波を何度か乗り越えてきた。今では15kmや20kmくらいの距離で痛みが出ることは無くなった。自分の体がランニングにここまで適応するまでに17ヶ月かかっている。続けられた原因を探ると、やはり最初に買ったランニングシューズが自分に合っていたからだと言える。弾む感覚、足が包まれる感覚、軽さ、といったことが、走る動因になっていた。

今日も雨の中、15kmを走り切る。靴の爪先から雨やはね上げた水が浸入する。走り終えてから、水場でシューズを洗う。水浸しにするような洗い方は接着剤に負担が多いそうで、場所によって古い歯ブラシと乾いた雑巾を使い分けて綺麗にする。中敷を取り、新聞紙を詰めて乾燥させる。
靴裏のすり減り方を見ながら、次の練習のことを考える。

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