今年のアスレチックゴール

日本人の平均寿命を考えれば自分の人生はまだまだ続くことになっている。しかしながらこと体力に関していえば、これから先は降って行く一方だ。トレーニングをして現状維持、あるいは降下角度を多少緩和するくらいのところで手を打たなくてはならない。つまるところ、今日のこの日が自分にとっての最高体力地点であると認識している。

体の変化でもう一つ気がつくのは、同じ競技ばかりやるよりは異なるスポーツを交代でやった方が、気分転換にもなるし怪我しにくいということだ。特に難しいのがジョギングで、フォームが悪いと必ずどこかを痛める。1日走っては3日休んで回復に努め、また走る、というようなことを1年間繰り返している。結果的に走行距離が大きくは伸びない。致命的な怪我になっていないのが今の所の救いだが、フォーム問題は結構真剣に悩んでいる。
足に痛みが出たら自転車に乗る。ジョギングに比べてはるかに足への衝撃が少ないし、スピードレンジが異なるので爽快感の種類も変わる。それも飽きると低山へ行って森の中のハイキングを楽しむ。
そういうわけで今は、自転車、ハイキング、ジョギング、クライミングを交代で楽しんでいる。その間にトレランをしてみたり筋トレしてみたり、その日にやりたいことをやれば義務感がなくなるし、健康のための運動習慣が身に付くと感じている。

5月に今年のアスレチックゴールを3つ設定し、一夏かけて取り組んできた。7月に3000m級の山に登ること、8月下旬に自転車でロングツーリング、10月にフルマラソンに出場することである。先々週末の「横浜国際マラソン」を以て3つとも達成することができた。「何か意味があったのか」と聞かれればもちろん「否」だが、やっている最中の苦悶は普段の日常生活では味わえるものではなかった。苦悶の深さと達成感は正比例している。不思議なことに、時間の経過とともに苦しい方の記憶だけが消え、達成感の感情だけが残存していく。直近のフルマラソンですら、走っている最中に感じていた苦悶が早くも薄れつつある。数ヶ月前となった登山やツーリングは、苦しい部分が全て消えて楽しかったことしか思い出せないようになっている。

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